旧須知小学校

映画「銀河鉄道の夜」のロケ地になり、舞台ともなった須知小学校舎は、いわれは古く明治5年、須知村の前田九一郎氏別荘を仮校舎に尚綗校を創立したのが始まりとされる。
明治20年7月、学制改正により尚綗校改め須知尋常小学校と改称。明治23年5月、校舎を現在の金剛谷に移転した。その後、何度か校舎を増築したが、昭和8年から、それまであった校舎を全面的に改築する工事が始まった。昭和10年までに、北校舎ほか本館、講堂改築、南校舎改築工事も同年10月に完成、それぞれ現在にいたっている。新校舎は昭和8年以前にあった校舎の規模や平面を踏襲しながら改築したものである。
戦後、本館2階にあった旧音楽室を図書室に改めたり、畳敷きの会議室を児童会室にしたり手を加えたほか、平成6年から同9年にかけて床の張り替えやアルミサッシ、外壁のペンキ塗り替えなど建築維持の工事が行われ、おおむね建設当初の状態が保たれている。
全体的に保存状態は良好で、各廊下や階段など四半世紀を経た総桧造の木造校舎としては、風土にあった風格すら感じられる。また、講堂天井まわりの意匠や外観、外壁の下見板張りなどに昭和初期の小学校建築の典型を見ることができる。
平成12年3月、統合のために閉校。現在は学童保育やスポーツ生涯学習などに利用されている。

  • 駐車場

    あり